レディース用ショーツを自作したい!ミシン糸の選び方を徹底解説

レディース用ショーツを自作するとき、絶対に選んではいけないミシン糸があることをご存じでしょうか。

「ミシン糸なんてどれも同じでしょ?」

そのように思っていると、後で痛い目を見ることになります。

そこで今回、女性用ショーツに使用すべきミシン糸の選び方を徹底解説!

この記事を読んで、お気に入りのオリジナル下着を作りましょう。

ショーツを自作したい方に向けたミシン糸の選び方

ショーツを自作したいと思ったとき、生地と同じくらい重要になるのがミシン糸です。

では、なぜ、ミシン糸がそれほど大事になるのかを説明するところから始めましょう。

ミシン糸にこだわるべき理由

ミシン糸にこだわるべき理由ですが、ざっくりと3つあります。

それぞれ、項目別に詳しく説明していきます。

お肌に直接触れる箇所に使用する

生地と同じように、ミシン糸もお肌に直接触れることになります。

材料や品質を気にせず、てきとうに選んでしまうとお肌トラブルを招くこともあります。

そのため、ミシン糸は慎重に選ぶべきと言えるでしょう。

ちなみに、国内大手インナーメーカーもミシン糸には細心の注意を払っています。

〇業界マメ知識
アパレル業界では、エコテックスという人体への安全度を証明する書類が存在。
アパレル向け素材メーカーは、この証明書の発行を受けているケースが多いです。
エコテックス認証はクラス3~1まで存在し、クラス1が最も安全とされています。
インナーメーカーが使用する生地・ミシン糸は、クラス1の認定を受けていることが多いです。

伸縮性がないミシン糸は着心地が悪くなる

インナーに使用するミシン糸に伸縮性がないと、着心地がとても悪くなります

動くたびに窮屈さを感じたり、ショーツが喰い込んだりする可能性が高まるでしょう。

だからこそ、伸び縮みしてくれるストレッチ性のある糸を選ぶべきと言えます。

素材によっては外干ししたときに黄変の可能性あり

ミシン糸に使用されている素材によっては、日差しが原因で変色してしまう可能性があります。

せっかく苦労して作ったオリジナルショーツですから、長く大事に使いたいですよね。

そのため、素材にも注意してミシン糸を選びましょう。

使用すべきミシン糸の種類

ミシン糸にも色々と種類がありますので、具体的に何を使えば良いのか分からないかと思います。

オススメする種類としては、次の3つになります。

・コットン糸/オーガニックコットン糸

コットンまたはオーガニックコットンは、天然素材に分類されます。

天然素材を原料として作られたミシン糸は、次のような利点があります。

・お肌への刺激が少なく肌トラブルを回避できる
・肌当たりも良く、快適な着心地

よって、インナーに使用するミシン糸としては最適と言えるでしょう。

・ナイロン糸

ナイロンは、化学素材に分類されます。

お肌への刺激の少なさは天然素材に劣りますが、その分、肌当たりがバツグンです。

サラりとした肌触りが好きな方は、ナイロン糸を選ぶのが良いです。

ただし、注意点があります。

ナイロン糸は日光により変色を起こしやすいため、上糸に使用することは避けましょう。

下糸としてナイロン糸を使用し、上糸には伸縮性のある高機能ポリエステル糸を使うのがベスト。

高機能ポリエステル糸については、次に説明します。

・高機能ポリエステル糸

ポリエステルのため、化学素材に分類されます。
ただ、普通のポリエステル糸ではなく、伸縮性を強めた高機能ポリエステル糸を使うのが良いです。
ミシン糸に伸縮性があるものと、ないものとでは動きやすさに違いが生じてきます。
特に、生地とミシン糸をセットで伸縮性素材にすると、動きやすさは格段に上がるのでオススメです。

ミシン糸のオススメ3選

では、どこのメーカーのミシン糸を買えば良いのかを説明していきます。

おすすめは、フジックス社のミシン糸です。

〇オススメ理由
フジックス社は国内市場シェア70%を超えるミシン糸の最大手です。
そのため、小売・ネット通販ともに取扱店舗が多く、購入しやすいです。
また、フジックス社は大部分の製品でエコテックス認証を取得。
つまり、安心・安全なミシン糸であるためインナーにも最適にです。
では、フジックス社の商品のなかでも特にオススメな商品を紹介していきましょう。
・『コットンミシン糸』
フジックス社の『コットンミシン糸』は、天然素材のため刺激が少なく、肌当たりも良いです。
また、抗菌性も備わっているため、インナーに使用するにはピッタリです。
・『レジロンファジイミシン糸』または『ウーリーロックミシン糸』
どちらも、化学素材のナイロンを使用したミシン糸になります。
肌当たりにこだわりたい場合は、こちらのミシン糸を使用しましょう。
注意点としては、上糸に使用すると日差しを浴びた際に色が変色する可能性があります
そのため、下糸として使うようにしましょう。
上糸には伸縮性のある糸を使用するのが望ましいですが、そうでなくても問題はありません。
もし工業用ミシン糸が使用可能なら、同社の『ウーリーナイロンミシン糸』がオススメ
メートル数が長く、番手が幅広く、色数も豊富なため、断然・工業用のほうが良いです。
・『ポリエステルウーリーミシン糸』
こちらの商品は、ポリエステル素材でありながら高い伸縮性を持つ機能性商品になります。
残念ながら、家庭用ミシン糸では販売しておらず、工業用ミシン糸のみになります。
もし、工業用ミシン糸を使用できる環境にあるならば、オススメの商品となります。

ミシン糸選びに困ったら

ここまで様々なミシン糸を紹介してきましたが、世の中には他にもたくさんのミシン糸があります。

あなたが作ろうとしているインナーによっては、別のミシン糸を使用するほうが良いこともあり得ます。

「本当にこのミシン糸で良いのかな……」と悩んだときは、ぜひ、当サイトにお問合せください。

元アパレル業界人、素材メーカー出身など、豊富な知識を持つ担当者がアドバイスいたします。

お問い合わせの際は、下記、コンタクトフォームからご連絡をお願いいたします。

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この記事のまとめ

最後に、この記事の内容をまとめていきます。

〇自作ショーツに使用すべきミシン糸の種類
・コットン系ミシン糸
・ナイロン系ミシン糸
・高機能ポリエステル糸

以上になります。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。